交通ルール啓発ブログ
本家?地図男の書評:真藤順丈『地図男』
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今日から三連休ということで久々に小説を読もうと思い、前から読みたいと思っていた真藤順丈の処女作「地図男」を、遅ればせながら読んでみました。
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どうしてこの本を選んだのかというと、小生は恥ずかしながら「本家(?)地図男」だったからです。
といっても小説のように「寓話」を書き込んでいたのではなく、実走で収集した情報を「ドライブの備忘録」として書き留めておいて、後から交通規制やランドマークを付け加えた「特製地図」を今から15年以上前には作ってたんですねぇ。
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これはそのひとつ、昔の地図帳を引っ張り出してきました。1994年発行の東京地図出版発行の「ワイドミリオン・全東京10000分の1市街道路地図帖」に、航空写真やランドマークを貼り付けたりしてますが、その他にも右折禁止や抜け道、激安ガソリンスタンドにオービス(自動速度取締装置)の場所なども書き入れていました。 今は、Yahoo!マップやGooglemap、gogo.gsとかネットで簡単に見れますからねぇ・・・。便利な時代ですよ。
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さてさて本を読んだ感想ですが、ページ数が138ページと少ないので4時間半ぐらいで読み終えてしまいました。書評を書くつもりがなく、興味のない部分を斜め読みすれば3時間ほどで読破できるでしょう。
いわば、片岡義男に代表される「ロードサイドストーリー」と比較すると、冒頭の絶対音感を持つ天才三歳児M君が登場する「地図帖148頁ほか」を除いて、舞台となる土地特有の匂いは希薄です。紀行文ではないので当たり前かも知れませんが、もう少しその場所を選んだ理由付けが欲しかったですね。
「こだわり」といえば難解な漢字を使ったり、やたらと「ノワール」(多分、「暗黒映画」の意味合いかな?)を多用するのが読む度に引っかかったりします。
それから、何者かに襲われて怪我を負っている「地図男」に代わって主人公である「俺」に口述筆記をさせる場面がありますが、登場人物の信頼関係の度合いがきちんと描かれていないのですごく唐突で場当たり的です。「俺」の感情が高ぶるにつれてストーリーに感情移入できないのです。
地図男が誰の為に物語を綴っているのかを「俺」が探っていく場面も、最後は尻つぼみでどうとでも解釈できる陳腐な結末に感じます。
寓話のエキセントリックさと軽妙さは処女作にしては評価しますが、全体に狂言回しが魅力に欠け素直に溜飲が下げられなかった作品でした。
評価は、★★☆☆☆が妥当ではないでしょうか。
ついでではありますが・・・
国道57号線ぞいに走る新京成電車・・・ (「地図男」P7より)
とありますが、国道57号線は大分から長崎までの九州横断国道でございまして、千葉にはございません。
(正しくは「千葉県道57号・千葉鎌ケ谷松戸線」)
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