交通ルール啓発ブログ

 道路交通安全システム構築の国家プロジェクト「ITS」・第1編

ITS-SAFETY

開始して丸4ヵ月、タイトルに「交通ルール啓発」を謳いながら全く交通安全の現状を取り上げていなかった当ブログでありましたが(・・・icon:face_embarrassed)、中央官庁・地方自治体・業界団体が一体となって取り組んでいる国家プロジェクト「高度道路交通システムITSIntelligent Transport Systems)」の一般公開イベント「ITS-SAFETY 2010」が先頃行われましたので、国土交通省が現在推進している「第4期・先進安全自動車推進計画ASV-4)」の下で、自動車関連会社が開発した交通安全テクノロジーを中心に(なぜ、高度道路交通システムの実車体験ができる公開デモンストレーションがメインでないのかは最後に説明します)、4回に分けてご紹介し、併せて交通安全推進の施策についての私見も述べたいと思います。


まず、最初は自社ブースに実車走行体験コーナーを設けているメーカーから紹介します。


○トヨタ

  • 安全確認システム
ナイトビュー・サイドモニター

【写真左】展示車のクラウンハイブリッド
【写真中央】歩行者を検知する機能を持つ「ナイトビュー(近赤外線暗視カメラ)」の画像
【写真右】死角となる助手席側のサイドミラーに取り付けられた「サイドモニター」の画像

  • 駐車補助システム
インテリジェント・パーキング・アシスト

トヨタが開発したパーキング補助システム「インテリジェント・パーキング・アシスト」。ステアリング左側のスイッチを押して「縦列駐車」「車庫入れ」を選択【写真左】、車をゆっくり進行させると自動的に車間駐車スペースを検知してハンドルを自動で操作する【写真中央】。
同時に後部ナンバープレートの上部に設置されたカメラの映像がモニターに映し出される【写真右】。ただし、不意の飛び出しによる事故防止のため、ブレーキに足を掛けるよう注意喚起も出される。


○ホンダ

  • 車間通信システム
DSSS
DSSS

二輪・四輪から高齢者用電動カートまでラインナップに揃えるホンダは、相互的な通信情報システムを活用した安全運転支援システム「DSSS」に参画しており、そのモデルを提案。
二輪(写真左上はフォルツァ)はインパネ左右にあるスピーカーにより音声で、またインパネ中央にあるLEDの光り方で接近する車両の方向が分かるようになっている【写真左下】。
四輪(写真中央上はオデッセイ)はモニター上に周辺を走行する他車を示し、近づいてくる車両の車種も大きく表示される【写真中央下】。
また、高齢者用電動カート「モンパル」も接近する車両があると電光文字で知らせるほか、交差点ごとに「アピールボタン」【写真右下】を押すと近くの車両に位置情報が伝えられ【写真中央下】、「ありがとうサイン」も自動的に他車に表示される。(二輪車は音声で伝えられる。)

  • 駐車補助システム
スマートパーキングアシスト

既に"ライフ"で装備されている「スマートパーキングアシスト・システム」。トヨタがパーキングアシストを高級車の付加装置と位置づけているのに対し、ホンダは駐車に不自由しているのは初心者の女性に多いことに着目して、軽自動車から採用した点は高く評価したい。
駐車スペースを自動で検知するトヨタ方式に対し、ホンダは助手席ドアの目盛り【写真左上】で予め駐車スペースの位置決めをする必要があるが、左または右の縦列駐車か車庫入れかを選択するボタンとスタートボタン【写真左下の左側】を押せば、自動でハンドルが操作されるのはやはり便利といえよう。トヨタと同様、安全確保のためにブレーキの注意喚起が表示される。


○スズキ(四輪)

  • 後方確認システム
ITS-suzuki_car.jpg

スズキのブースには軽乗用車のワゴンRもバックモニター付きの車両が用意していたが、バックミラーで後方を目視できない構造のキャリィ・パネルバン【写真左】が最も使用する頻度が高いであろうと思い、チョイス。
モニターにはラインも表示され短時間でバック駐車できるので、職業柄長時間運転する運転者の疲労軽減に役立つのは間違いないのであるが、カタログモデルでみると標準装備がされていない。エアバックやABSも大衆車や廉価モデルを含めた標準装備があってこそ、コンセプトから現実的なものに変容してきた。提唱するからには是非とも標準装備で市販して頂きたい。


明日は、実車走行体験はできなかったものの道路交通安全システムを展示している自動車製造メーカーを紹介します。次回も是非お付き合い下さい。


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