交通ルール啓発ブログ

 "高速道路通行料1000円"がついに実施。

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当ブログで以前取り上げた「高速道路通行料1000円」案を盛り込んだ第二次補正予算案。3月4日の午前中に参院本会議で野党の反対多数で"予定通り"否決されたが、午後の衆議院本会議では、麻生総理の「小泉政権下での郵政民営化に反対だった」との"放言"に、「じゃ、俺も麻生政権の政策に反対するよ」とばかりに「ミスター構造改革」小泉純一郎元総理が"変人らしい癇癪を起こして"欠席したものの出席議員の3分の2以上の賛成で再可決され、衆議院議決優越の原則(憲法59条2項)により成立した。

これで「定額給付金」とともに麻生総理の肝入りだった「高速道路通行料1000円」の実施が景気浮揚策として決まった。ETC車載器登録助成金制度がテレビはもとよりネタフルなどの著名ブログでも盛んに取り上げられているのだが、この割引策が何とも複雑なので今後の政策を実施時期と内容を整理しておきたい。

年月 実施予定
3月 12日
  • 新規ETC車載器導入助成金制度(ETC本体価格から軽自動車・普通車-5250円、二輪車-15,750円を還付)の受付を開始。
20日
  • 東京湾アクアライン(浮島IC-袖ケ浦IC・ETC通行料2,320円)・神戸淡路鳴門自動車道(神戸西IC-鳴門IC・ETC通行料5,150円)・瀬戸中央自動車道(早島IC-坂出IC・ETC通行料3,874円)・西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ街道・西瀬戸尾道IC-今治IC・ETC通行料4,440円)の公団運営4架橋の通行料を1000円に値下げ。
28日
  • 高速道路大都市近郊区間と都市高速を除く、土曜・日曜・祝日通行の高速道路地方部区間通行料1000円を実施。(但し、地方部区間から大都市近郊区間・都市高速・公団運営4架橋を挟んで地方部区間を走行した場合は、圏央道・名神高速・中国道を通過した時を除き別途1000円が加算される。地方部以外を挟んだ地方部区間の一律1000円(大都市圏またぎ)の完全実施は4月29日から。)
  • 高速道路の大都市近郊区間土曜・日曜・祝日の昼間(6~22時)通行料3割引が開始。平日22~0時3割引毎日0~4時5割引は継続実施。
  • 阪神高速土曜・日曜・祝日通行料が一律500円に引下げ。
29日
  • 首都高速日曜・祝日通行料 が一律500円に引下げ。
30日
  • 高速道路地方部区間平日通行料3割引を実施。(9~17時は、3割引の適用が100km以内に制限される。平日22~0時の3割引、毎日0~4時の5割引は継続実施。)
31日
  • 新規ETC車載器導入助成金制度の受付が終了。(四輪車の累計助成台数が95万台、二輪車の累計助成台数が5万台に達しない場合は、各台数に達するまで継続実施。)
4月 29日
  • 高速道路地方部区間一律1000円(大都市圏またぎ)の完全実施が開始。
2011年
3月
  • 新規通行割引制度が時限終了

もう少し詳しく見ていこうと思う。下表は割引を曜日・時間ごとに示している。肉屋さんにある、豚や牛の部位を示す図のようで見ずらいが、時間帯別に最も廉価な割引を示してみたので参考にして頂きたい。

高速道路,1000円

例を挙げると、阪神高速では土曜日は「通行料一律500円」になるのに、首都高速は日曜・祝日のみで土曜日は適用されないことが解ると思う。関西在住の人が週末に東京ディズニーリゾートに車で来る際に阪神高速と同様に土曜日も首都高速が「一律500円」だと勘違いした人からのブーイングが今後起こることは間違いないといえる。
その他にも、平日の朝6~9時・夕方5~8時の地方部高速道路での走行距離が100km以内の場合は5割引、それ以上は3割引が適用されるなど、複雑な料金体系になっている。
利用者が混乱しないよう各道路会社間の調整を国交省が行えたのか、疑問が払拭し切れない。

今回の通行料引き下げ分は、世間で"埋蔵金"と呼ばれる「財政投融資特別会計」から年間5000億円程度を捻出するとみられるが、どのように穴埋めするかが焦点になる。
ここからは小生の私見だが、今回の通行料不足分の補填の名目で消費税の税率を上げて補填分に組み入れることはまず間違いないであろう。更に旧道路公団時代の債務を抱える"独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構"の債券を政府保証、つまり政府が旧道路公団からの借金を肩代わりして、消費税の増税分で償還するのではないか、と見ている。

通行料が安くなることに嬉々とする論調が目立つ。政府が価格統制している道路通行料が安くなることは市場原理でモノが安くなることと異なることは明らかである。利用者の利益と国益のどちらに重きを置いた政策であったかを冷静に分析しているコラムがあれば、是非拝見したい。


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 コメント(3件)

#1: 民主党は・・・ @ August 6, 2009 [REPLY]
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民主党による高速道路の無料化は、毎年2兆円の税金投入が必要であり増税をもたらす。
これは、高速道路を利用しない人から利用する人への所得移転でもある。
その上、利用者が増えればCO2の排出量も増えて、環境破壊を増進させる。

#2: じろ @ December 8, 2010 [REPLY]
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割引表はわかりやすくて良くできていますね。
ただし、訂正すべきところがあります。首都高は、平日・土曜は6時~22時は割引がありません。
3%割引、10%割引は昔のことです。
以下をご覧下さい。
http://www.shutoko.jp/service/fee/doc/01.pdf

#3: Author Profile Page もこさんからじろさんへの返信 @ December 10, 2010 [REPLY]
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こんにちは。
当ブログにお越し頂きましてありがとうございます。

>首都高は、平日・土曜は6時~22時は割引がありません。

ご指摘の通り、当該割引は現在適用されません。ただ、当該割引は2010年4月1日以前は適用されており、本記事が作成されていた2009年3月も適用期間でありました。
ならば、「現状に合うよう改定の都度修正すればいいのではないか」とのご指摘もあると思いますが、ご存じの通りそれまでの野党が政権を握りそれまでの与党が下野する政局で、「目玉政策」と言われていた自動車専用道料金徴収政策が「土日1000円」から「一部無料化」、さらに「全日2000円」と目まぐるしく変わる状況では、改定ごとに本記事を修正するのは大変煩雑なことになりますので、あくまでも「本記事作成当時の政策では・・・」との趣旨であることをご理解頂ければ幸いに存じます。

以上が当ブログの管理人としての見解でございます。
申し訳ありませんが、じろさんのコメントが「修正せよ」とのご意思であれば、運営上の都合により貴意には応じかねることをご了承頂きたくお願い致します。

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