交通ルール啓発ブログ

 反則金なら払わん!from U.K

これはイギリス・マンチェスターでのお話です。
交通違反をしたとして交通反則切符を渡された38歳の男性、道路標識の表示に納得がいかないから反則金を払わない!と主張しました。
さて、その顛末とは・・・。

ドライバーが、「にわか弁護士」になり道路標識の欠陥を盾にビクトリア駅前でのバス専用レーン通行禁止違反の無効を主張した結果、違反が取り消されたことによりマンチェスター市の協議会は何万ポンドもの反則金の返還請求を受けるはめになった。
ハイヤー運転手のデレック・ブロックルハーストさん(38)は、交通違反の反則金30ポンドの支払いを拒否した。バス・自転車・ブラックキャブ(タクシー)が通行できるとの道路標識に「ONLY」の補助標識がなかったため、タクシーが通行できるならハイヤーも通行できる筈で違反ではないと主張したのだ。マンチェスターの協議会は誤りがあったことを認めて道路標識を修正した。その後、ブロックルハーストさんの「成功」によって、ビクトリア駅前のバス専用レーン通行禁止違反で捕まった他のドライバーも、反則金返還の請求をする事態に発展している。
協議会は道路標識が2008年12月15日に設置して以来、4カ月の間に10185件もの驚異的な数の摘発をしており、ブロックルハーストさんの出現により何十万ポンドもの返還請求に直面することになった。

ブロックルハーストさんはハイヤーを運転してバス専用レーンを通行していたが、タクシーは車線を走行できたもののハイヤーは適用外のため、1月上旬に反則切符を渡された。道路標識は3月中旬まで修正されなかった。
交通違反の摘発を受けたブロックルハーストさんが英国道路標識法を調べてみると、バス通行帯を示す青色円形の規制標識に自転車とタクシー通行可の表記を付け加える場合は、それらの車両だけが通行できることを示すため「ONLY」の補助標識を設置するよう明確に規定していることを知る。

【挑戦】

ブロックルハーストさん: 「この違法なバス専用レーン通行禁止標識のせいで数百の摘発がされると、潜在的に何百人ものドライバーが払う反則金は総額で何千ポンドにもなるでしょう。」 「反則金は14日以内に支払うなら30ポンドですが、未払いだと60ポンド、更に90ポンドに増額されます。」
彼は、マンチェスター市に対してハイヤーのドライバーもバス専用レーンを使用できるようにするべきだと主張してきた。ブラック・キャブの職業ドライバーが許されるのに何故?と。
マンチェスター協議会の環境改善事業の責任者・レイチェル・クリスティ氏は 「この件を調査した結果、道路標識による技術的な交通規制の誤りがありました。そこで、私たちはブロックルハーストさんの反則切符を取り消しました。標識は現在修正されています。」と話す。

一方で協議会は、バス・自転車・タクシー以外の通行を禁じた法的効力は道路標識が設置された時点から完全に有効なものであり、摘発された10185件のドライバーが全てブロックルハーストさんと同様の状況で(タクシーの通行帯はハイヤーも通行できると勘違いして)違反した訳ではないだろうから、「違法な摘発で反則金を課されたドライバー」としての実数を表さないとしている。

- Manchester Evening News の「Driver's bus lane u-turn」を元に記事を抜粋して意訳

この事例を扱った日本語の記事のタイトルが「交通違反の罰金を回避するどころか、過去の罰金まで返金してもらう超裏技」となっていますが、「違反を揉み消す裏技」でも何でもありません。記事を精査するとバスばかりでなく、「公共交通機関」でないタクシーもバス専用レーンを通行できるのだから、ハイヤーも通行できるはず、と勘違いされてもおかしくない標識は適切ではないから、その標識を根拠に交通違反として罰するのはおかしい、ということであって、単に「バス・自転車・タクシー」の表示が書いてある標識に「だけ」の単語がなかったことを強調して「揚げ足を取る」のとは違うような気がしますね。現に「ONLY」の補助標識が付けられたということは、「ハイヤーもバス専用レーンを通行させろ」とのブロックルハーストさんの主張は聞き入れなかったことになりますし。

まぁ、路線バスとスクールバス以外は(観光バスも含めて)「路線バス専用通行帯」を通行できないことを規定している日本では参考にならない話ではありますが、「おかしいことはおかしい」と主張した勇気を称える目的で取り上げてみました。


 トラックバック(0件)

トラックバックはありません。

         

本記事の内容に関連性がなく、送信元のブログに当サイトのURLが記載されていない場合は掲載されません。

If you sent ping that written except Japanese, master delete it.

 コメント(0件)

コメントはありません。

 是非コメントをお願いします。

本文と関連のないコメントや当ブログの紹介がないURLは掲載されません。

コメント用フィード