交通ルール啓発ブログ

ドラマ「官僚たちの夏」の劇中車・・・TBSが教えないので調べました。

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今季、最も前評判が高かったTBSのドラマ「官僚たちの夏」が今週日曜(5日)より放映が開始されました。
1974年6月から半年間、週刊朝日で連載された城山三郎の長編経済小説(連載時の題名は「通産官僚たちの夏」、1975年に「官僚たちの夏」と改題して単行本が刊行。)を元に、昭和30年代に殖産政策に邁進する通産省(当時)のキャリア官僚を描いている「重厚」なドラマです。

第一話では、通産省が策定した「国民車育成要綱」、すなわち国産自動車産業の振興保護政策の立案に心血を注ぐ過程を取り上げていました。「国民車育成要綱」成立当時の時代背景については以前小生のブログでも取り上げたことがありますので参照して頂くとして、ドラマの内容自体は「三種の神器」と呼ばれた家電製品の普及の様子(番組で取り上げていたのは、洗濯機と炊飯器)や、当時の電力供給事情等の歴史的背景を演者の口から語らせる演出上の甘さがあったことは甘受するとしても、ドラマの根幹である「政策の実現が頓挫した理由」を「通産省が自動車製造会社を指定することにより、業界の整理淘汰につながることを危惧した中小製造業者(当時、四輪車製造事業を計画していた本田技研工業など)からの猛烈な反発」があったため、との公知の事実ではなく、通産官僚の尽力空しく「大蔵省(当時)から産業奨励助成金の捻出という財政出動が認められなかったこと」にあるとの「フィクション」が非常に気になりました。
ともあれ、豪華実力派俳優の多数出演・日本各地に及ぶ壮大なロケーション・巧みなCG合成等、経費削減が目立つ昨今のテレビ業界にあって往年の「ドラマのTBS」の復活を掲げているのか、惜しげもなく制作費を使ってリアリティに傾注している姿勢が見られることが、このドラマが好意的に注目されている理由の一つのようであります。

さて、小生にとって最も目を引いたのは「国民車構想」の規格に合致した軽自動車を「アケボノ自動車」が開発したとの件で、当時の軽自動車を彷彿とする実動車をドラマに登場させたことです。
外観から判断して鈴木自動車工業社製の「スズライト・フロンテ」を使用したのかな?と思いましたが、細部が違うため非常に気になっていました。
そこで、この「アケボノ自動車製の試作車」の正体を知りたいと思い、ドラマを制作したTBSに問い合わせをしたのですが、これがとんでもないことに・・・

スバル360と三菱500
昭和30年代の国産大衆車黎明期を支えた、スバル360【写真左】と三菱500【写真右】。

TBS視聴者センターへ問い合わせたのは6日の午後1時頃。電話口に出たのは30歳前後の女性なのですが、対応がこれまた酷い。

TBS放送センター.jpg
唯一の視聴者との窓口であるのにも関わらず、問い合わせの受け答えもロクに出来ないTBSの視聴者センター。社会常識さえ持たない社員を教育しないままにカスタマーサービスの第一線に立たせた結果、企業の信頼を失墜させて業績悪化を招くモデルケースといえよう。

大道具のことについて
教えることはできません!

と一言・・・にべもありません。
小生が「どうしてドラマの中に登場した車について話を聞けないのですか?」と聞き直すと・・・

大道具について答えた前例はありません。

挙句に・・・

おたくはどうしてそんなこと
知りたがるのですか?

視聴者が問い合わせをする際に、番組内のどの要素で興味を持ったのかを「くどくど」と説明する必要があるのでしょうか?
翻って、何でTBSの視聴者センターが回答を拒否する情報を
TBSの番組スタッフブログで公開しているのでしょうかね???

余りに相手の口調が横柄で腹が立っていたのと同時に「どうどう巡り」の繰り返しでは時間の無駄でもあるので、相手の更なる「言い分」を聞くことなく電話を切りました。

気を取り直してスタッフブログを改めて拝見すると、「アケボノ自動車の試作車」の製作は埼玉県戸田市にある「シ-ジークラフト」というクラシックカーのレストア(復元・修理)を手がける自動車工場が担当したと書かれています。
そこで、シージークラフトさんに劇中車の事について電話で問い合わてみると、代表の小林和夫
が直接お答えになりました。以下はそのやり取りです。

Q1. TBSからどのような経緯で車両製作の依頼があったのでしょうか?
A1.依頼があった時期については、テレビ局側の都合もあるだろうからこちらからは明言を差し控えたい。製作依頼の経緯について詳しくは聞いていないけど、ドラマのスタッフが劇中車を製作してもらえる工房を調べていくうちに、うちがいろいろな車(クラフトカー)を作っていることを知って依頼したんじゃないかな。

Q2.テレビで拝見させて頂きましたが、「三菱500」や「スズライトフロンテ」、「コニー」など昭和30年代の軽自動車を彷彿とさせるデザインで余りの完成度に驚いたのですが、モデルとなった車はありますか?
A2. TBSからは「昭和30年代に見合った車を・・・」との依頼だったので、私が時代考証を踏まえて「ルノー・ドルフィン」や「オースチンA30」をイメージしたデザインを考えたらあの形になったんだけどね。

Q3.劇中車を製作するに当たってベースにされた車は何でしょうか?
A3.エンジンとシャシーは「ダイハツ・フェロー」からの流用で、ボディはうちのスタッフが自作したんだ。

Q4.製作するに当たっての裏話があったら何か教えて頂けますか?
A4.別に裏話という程の逸話がある訳ではないけどさ(笑)、ドラマに使われるんだから一生懸命作らせて頂きましたよ。

劇中車は今どこにあるのかが気になって「車はTBSのほうで保管しているんですか?」と伺うと、「いや、うちにあるよ。」とのことでした。小生はてっきりTBSが買い上げたのかと思ったのですが、売ったのではなくてTBSに貸したそうです。
更に、大変不躾と思いながらも「劇中車の画像を借用頂けますでしょうか?」とお願いしたところ、「何ならウチへ撮影しにおいでよ、そちらが希望するアングルもあるだろうしさ。」と嬉しいお返事を頂きました。お言葉に甘えて近日中に伺おうと思っています。
記事を作成するに当たって正確な内容を記するために、失礼ながら数回連絡させて頂いたのですが、その都度小林氏は丁寧かつ詳細にお答え頂きました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
今後もシージークラフトさんのご厚意の下、続報をお伝えしていきたいと思います。

今後、「アケボノ自動車製・国民構想試作車」の製造過程の模様をシージークラフトさんのブログで掲載されるとのことですので、そちらも注目していきましょう。


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 コメント(2件)

#1: Jet-Sin @ September 13, 2011 [REPLY]
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 今ヤフオクに売りに出てますよ。
と言うか、ヤフオクでこの車を見て、あなたのサイトを見つけました。
ttp://page12.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p256149037

#2: Author Profile Page もこさんからJet-Sinさんへの返信 @ September 14, 2011 [REPLY]
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「初めまして」ですね。こんにちは。

これは懐かしいですねぇ。「官僚たちの夏」の放映も2年前のことになりますか。
「AKEBONO」を製作したシージークラフトさんから聞いて驚いたのですが、ドラマの大道具として使用するのですからてっきりTBSが買い上げるのかと思いきや、何とあれこれ注文だけは付けながら出来上がったら借りるだけという、あまりに貧乏臭いドラマ制作の実情を知ってしまいました(笑)

160万円の価格ですが、固有のヒストリックカーのレストアとかレプリカとは異なる車両ですから、その希少性から考えて些かお高いように感じます。まぁ、全てがハンドメイドですのでその思い入れの金額ともいえるのかも知れません。

情報をお寄せ頂きありがとうございました。

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