交通ルール啓発ブログ

「エコ技術展示会」は、名だたるメーカーをも巻き込む「情報錬金術」か?

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先日終わったので敢えて公開するが、某日に「第1回(第2回とも銘打たれているが?) EV・HEV駆動システム技術展」と「第2回国際カーエレクトロニクス技術展」なるイベントが開かれていた東京ビックサイトを訪れた。軽自動車を除く国内の新車販売台数(乗用自動車)が、2003年に402万7315台であったのが2009年は292万1085台へと大幅に落ち込む中で、アメリカ・ドイツ・フランスの自動車メーカーのみならず中国の新興メーカーまでがHEV(電気+内燃機関のハイブリッド自動車)やEV(電気自動車)更には水素自動車といった省資源車量産技術を模索する過渡期にあって、日本の自動車メーカーはどのようなプレゼンスを示せるのか・・・去年開かれたITS-SAFETY 2010での道路交通インフラの提言とともに、(昼休憩の1時間弱ほどではあるが・・・)に是非この目で見ておこうと思ったためである。
しかしながら、小生はその技術を目にすることなく入館から暫くして会場を後にすることにした。以下、その経緯を話したいと思う。

事務局のHPには、事前に展示会場に入場するための「展示会招待券」入手の応募をするよう促す案内がある。応募フォームをみると自分の氏名はともかく、会社名から部署・役職など社会的地位をやたらと知りたがる項目に書き込むと折り返しメールが届き、記載されているURLから「招待券引換証」と銘打ったPDFをプリントアウトして、更にそこにも名前と入場人数を書いて会場に持参するよう書かれていた。
昼前に有明駅方面から東京ビックサイトへ向かうが、このようなイベントにはつきものの展示会場への誘導員が一向に見当たらない。会場がある西展示棟の中に入ってようやく受付に誘導する係員らしき人物らがちらほらといるくらいだ。受付に行き持参した「招待券引換証」を手渡すと、受付の女性は開口一番こう言った。

「それではお名刺を2枚いただきます!」

小生、思わず・・・

「は?」

小生は以前に幕張メッセで開かれたエレクトロニクス関連の展示会に行ったことがあり同様に応募フォームに記入してメールで送られた引換券を持って行ったことがあるが、受付でいきなり「名刺をくれ」などと不躾な事を言われたことがない。対面の相手から名刺が欲しいなら、まず自分から名刺を渡すのが礼儀ってなものだろう!名前も判らない人物に名刺を渡すつもりはさらさらなかったので、

「今、名刺の持ち合わせはないんですけども・・・」

と、お茶を濁して答えると1枚のパンフを渡された。その裏面には以下の項目に答える旨を書かれた「来場者登録欄」があった。質問項目は曰く・・・

  1. あなたの会社の業種は
    • 自動車メーカー?
    • 半導体メーカー?
    • 商社・代理店?
    • ...etc
  2. あなたの職種は?
    • 研究・開発?
    • 品質管理・検査?
    • 経営・経営企画?
    • ...etc
  3. あなたの役職は?
    • 社長・役員クラス?
    • 部長・次長クラス?
    • 課長クラス?
    • 係長・主任クラス?
    • 社員・職員クラス?

これらの回答を、会社名・所属部署・役職・名前・会社所在地・電話番号・FAX番号・メールアドレスとともにすべて明記しろ、というのである。
これらの事項は個人情報として所属法人でも保護されているものである。特にヘッドハンティングを仲介するコンサルタント会社からすれば、喉から手が出るほどの情報であろう。何故に簡単にこれらの情報を他人に渡す筋合いなどあるだろうか。
小生は、近くにいた関係者らしき人物に、パンフレットを指差してこう聞いた。

「これって、望んでもいない個人情報の明示を無理にでもしないと、
展示会を見ることも出来ないということなんでしょうかね?」

すると、その関係者は、

「だったら、あちらで入場券をお求めください!」

みると、ブースの反対側の端に「招待券がない方」との看板があり「入場料 5000円」と書いてある。

更には、HPには書かれていない「会場内でのカメラ・ビデオなどのよる撮影は固くお断りいたします。」との注釈文が、会場内でしか目にすることができないパンフレットに掲載されていることもあり(事務局に直接尋ねると「プレス登録していないなら撮影は断る」のこと。但し、受付前で案内している関係者は「出展者との話し合いで了承があれば構わない」とも答えており、会場内での説明は一貫していない。)、会場内で撮影した写真もUPできないことから、ブログエントリーのネタとして来た意味がないので来場から15分も経たないで出てきた・・・という訳である。

帰宅してからもう一度、この展示会のHPに目を通してみた。すると「国際見本市主催会社」なる「リード・エグジビション・ジャパン」という法人が主催していることを知る。すなわち、これまでの見本市運営のように主催する業界団体や関連する法人・業界を管理監督する官公庁が電通クリエーティブクロスなどの代理業に企画立案や運営を委託するという形式ではなく、この「見本市主催会社」が企画立案から会場選定、出展者探しそして会場運営までを一気に引き受けているようであり、当該会社にも「ビジネスモデル」と銘打っている。「ビジネスモデル」であるためにはベネフィットを追求していくことは必須条件のようで、この展示会でもT自動車会社常務役員やN自動車会社常務執行役員、H自動車常務取締役といった錚々たる講師を11名も揃えた「専門技術セミナー」を48講演、1講演あたり22000~25000円の有料で開催、出展希望の企業にブースを有償で提供し、利用価値の高い来場者の個人データをタダで取得、個人情報の提示を好まない来場者からは寺銭を取る・・・確かに主催者は損をしない「ビジネスモデル」である。
ならば敢えて問う。このような限定した集客による「技術展覧会」が、生産業界にどれだけの恩恵を与えられるだろうか?技術供与や人的資源の移動が活発となり専門技術の差異が極めて接近する中で、カスタマーにこそ自社の技術を直接明示する機会がなくて企業に何の得になるのだろうか。
交通費など微々たるものだが、いい加減な勧誘で貴重な時間を費やされたことは非常に腹が立つ。今後、興味ある展示会があったら「主催者・リードエグジビションジャパン」の記載がないか確認する必要がありそうだ。


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